とある魔法少女部隊所属〇〇少佐

 とある魔法少女部隊所属〇〇少佐



あぁここは地獄だ。

毎日命の奪い合いをしていつ死ぬか分からない恐怖を抱えながら生きるのは心がすり減る。まぁ私たち魔法少女は滅多に死なないけれど

今日も敵の戦車部隊を同じ部隊仲間と共に殲滅した。

戦車のエンジン部分を思いっきり殴り装甲を貫通してエンジンを破壊して爆発させて中にいる人間ごと壊す。

最初戦場にいた時は食べ物がのどを通らなかったが今はもう普通に食べられる。

私はこの戦争が終わり、魔法少女の戦いも終わって生きていたら元の日常に戻れるのだろうか。

日常に戻り、結婚し、子どもを産む。そんな幸せな人生なんか全く想像もつかない。

好きになった人に多くの人間を殺した私を抱いてもらう姿が、多くの人間を手にかけた手で自分の赤ん坊を抱く自分の姿が!まったく 想像できないのだ。

「少佐殿!魔力の補給を行ったほうが良いかと将官は思います!」

一般歩兵の青年が私に声を掛ける。恐らく歳は16かそこら。私よりも年下だ。

「...分かった。補給しよう。進言感謝する」

「!いえ将官は大層な事はしていません。では、失礼します。魔法少女殿万歳!」

そう言うと彼は去っていった。...いい子だったな。死んでほしくないな。

....さて、『魔力補給』に行くか。

そして私は野戦病院に足を向け、歩いていくのであった...

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